#idea14 紙製ノートパソコンスタンド
三角形をくるり、2WAYで高さを変更

長時間の入力作業を少しでも楽にできないか…
ノートパソコンを直接机に置いたまま長時間作業をすると、タイピングがしづらくて手首が痛くなる。
また、オンライン会議の時もパソコンのカメラ位置によっては顔が半分切れたりするから、調整が煩わしい。
ならばと、パソコンスタンドを買おうと調べたものの、多くの製品はサイズが大きくてステンレス製ばかり。
部屋のインテリアと合いづらいし、なにより持ち歩きには重すぎる…って
思い悩んでいた時にふと「紙でも作ることができるのでは?」とひらめき、試作をスタート。
アイデアのヒントは「箸置き」。シンプルながらも機能的!

デザインのヒントになったものは、「箸置き」。
小さくシンプルながらも、お箸を載せるだけで使える機能性に着目した。
同じ発想から、ノートパソコンの下に置くだけで使えるスタンドのカタチを模索した。
最終的に行き着いたのが、この「二等辺三角形」のカタチ。
このスタンドの売りは、三角形の上の向きを変えるだけで高さを簡単に変えられる「2WAY仕様」にある。
例えば、オンライン会議で顔を映したい時は「高め」に、長時間タイピングする時は「低め」にと、くるりと自由に使い分けられる。

スタンドは1枚の用紙からできており、持ち運びも軽くて、組み立ても簡単。
デスク周りに置いていても、すっきりとしているから作業効率性もアップしそう。
紙ならではの魅力が詰まった商品だと思う。


手に取った時のリアルな質感を紙で表現
リアルな質感を再現するために、三つのバリエーションを製作。
一見すると紙製品に見えないところがポイントだ。
・アスファルト…FAVINI TOKYO(Dark Grey)
・レザー…コルドバ(マルーン)
・砂…キュリアス マター



また、ノートパソコンを置いて作業をしてもしっかり安定感のあるように、紙を二重にして強度をアップさせた。
「紙を折る」だけで、立派な道具になりうる
制作で苦労したのは、スタンドの高さの調整。
紙は軽いゆえ、少しでも高すぎると安定感に欠け、低すぎると文字が打ちにくい。そこは失敗から学ぶ、試行錯誤で一歩ずつの繰り返し。
「紙を折る」だけで、立派な道具になる。
優れたアイデアさえ考えれば、紙はどこまでも便利で快適なものになる。
だから、紙を使った制作はやめられないのだ。
印刷素材・用紙の説明「キュリアス マターN」
ざらざらとした硬質な手触りがユニークなファインペーパーです。フライドポテトやポテトチップスといった食品の加工工程で排出されるじゃがいものデンプン成分を利用し、紙の表面をコーティングすることで独特な質感をもたせています。
色名は世界のじゃがいもの品種名に由来しています。
(引用元:キュリアス マターN|竹尾 TAKEO)
印刷素材・用紙の説明「FAVINI TOKYO」
イタリアと日本の美的感覚を融合した、ファヴィーニ社(FAVINI)のエンボスペーパーです。特殊なエンボス技術によって生み出された、深みのあるエンボスが特徴。日本の都市の現代性から着想し、錆や石、コンクリートなどを思わせる落ち着いたカラーラインナップを揃えています。
(引用元:FAVINI TOKYO|竹尾 TAKEO)
印刷素材・用紙の説明「コルドバ」
しなやかな革をイメージした含浸タイプのファインペーパーです。独特のぬめり感と強度をもちます。コルドバ(Córdoba)は革製品で有名なスペイン、アンダルシア州の都市名です。
(引用元:コルドバ|竹尾 TAKEO)
※当商品は株式会社高速オフセットのクリエイターが企画し、自社工場にて印刷テストを行った「アイデアの試作品」であり、非売品となります。
「アイデアのアイデア」クリエイターへのデザイン依頼等はお気軽に高速オフセットお問い合わせフォームよりご相談ください。
「FAVINI TOKYO ダークグレイ」 301.0㎏/Y目/四六判
「コルドバ マルーン」300.0㎏/Y目/四六判

「オフセット枚葉機の印刷幅(range)が広がることを目指して」をテーマに結束したプロジェクトチームです。クリエイターの「こんな印刷物っておもろいんちゃう?」を、B1オフセット枚葉機で実現しています。 ●B1オフセット枚葉機って何?という方はこちら