【バナナペーパー事例紹介】日本出版販売株式会社様主催「サスティナブルな未来を考えよう!買って寄付する書店キャンペーン」でしおりを活用
2022.12.16
このたび、日本出版販売株式会社様(以下、日販様)が主催する全国の書店キャンペーン「書店祭」で、バナナペーパーの「しおり」をご依頼いただきました。
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Chapter1:バナナペーパーの導入に至ったきっかけ
バナナペーパーという「紙」を使うことに意義がある――。
――今回は数ある用紙の中からバナナペーパーを採用いただき、ありがとうございました。仕上がりの感想をぜひ教えてください。
日販様:まさに、イメージ通りの用紙で、非常に肌ざわりがよく、あたたかみがある素材だなと感じました。
手に取ると、どことなく和紙や再生紙を連想させるような手触りがありますね。色は白にやや近いですが、自然を思わせるような風合いも素敵でした。
日販様:今回のキャンペーンが「サスティナブルな未来を考えよう!買って寄付する書店キャンペーン」というテーマだったので、バナナペーパーを購入することで、少しでもサスティナブルな未来に繋がったのではないかと感じています。
――確かに、バナナペーパーの手触りは和紙や再生紙に似ていますね。そもそも、数ある環境対応用紙の中でも、なぜバナナペーパーにたどり着いたのでしょうか。
日販様:他社様の事例で、「廃棄食材をつかった販促物」を聞き、身近な紙物にも応用できないかと探していました。
様々な情報を見たのですが、印刷会社で対応されているところはまだ少ない印象で、高速オフセット様のコラムにたどり着きました。
日販様:ただ単に情報を発信するのではなく、悪いところも正直に書かれていて、裏表のない企業さんだなと思いました(笑)。
――デメリットのコラムまで見ていただいてありがとうございます!
では、実際にバナナペーパーを導入するにあたり、何か懸念点や苦労されたことなどありますか?
日販様:正直に言うと価格が「高い」という点ですね。当初、20%の配合率の方で考えていたのですが、「様々なお客様の手に渡ってほしい」という点もありまして…コストの面は悩みました。
5%であれば単価がある程度下がったので、「SDGsのキャンペーンを告知するなら、PRツールもSDGsの考えに合わせたい」と上司に伝え、企画が通りました。
日販様:キャンペーンを実施し、バナナペーパーを使ったことで「ザンビアの環境や雇用を守る」ことには貢献できたかな、と。
費用はかかるけれど、「この紙を使ったこと」で、日販グループのESGスローガンである「“やさしいみらい”を新たな文化に」を体現できたと感じています。
▲どことなく和紙のような風合いがあるバナナペーパー。よく見ると、茎繊維の風合いが。
Chapter2:しおりだからこそできること
何気なく手に取りやすい――。
日常のふとした瞬間で、サスティナブルに触れる
――紙物の販促物は様々にありますが、中でも「しおり」にしたポイントは何かありますか?
日販様:しおりって、読者に比較的長く使ってもらえるものだと思うんです。読み終えて別の本で使う方もいれば、1冊ごとにしおりを挟んで使われる方もいる。
日販様:本を開いて、また挟んで。
しおりを手にするたび、このバナナペーパーに触れて、少しでも「サスティナブルな未来を考えよう!買って寄付する書店キャンペーン」のことを思い出してもらえれば、と。
――しおりを販促物として使われるときは、いつも今回のようにキャンペーン内容を記載されるのですか?
日販様:前回しおりを作った時は、「もらって嬉しいもの」として可愛い絵柄で印字しました。
今回は、「サスティナブルな未来を考えよう!買って寄付する書店キャンペーン」というテーマを際立たせるために、チラシのような意味合いでキャンペーン内容を記載しています。
▲しおりはあえてデザイン性を持たせず、チラシのように情報を際立たせた。使ってもらうたびに、「サスティナブル」を考えるきっかけにもなる。
――あえて黒文字だけで印刷されているので、文字やロゴがとても目立ちますね。
しおりを実際に置かれる書店さんからの反響はいかがですか?
日販様:各書店さんからの反響は良かったです。「もっと置きたいから追加で欲しい」という声もありました。
日販様:何よりもしおりの形状は、チラシとは違って店頭に置きやすいし、配布もしやすい。
そのおかげでキャンペーンの告知も浸透しやすかったのではと考えています。
▲キャンペーン期間中に対象書店で1,000円(税込)以上購入し、応募すると、10,000円分または1,000円分の図書カードネットギフトが当たるキャンペーン。売上の一部はSDGs17の目標に関連する団体に寄付される。
Chapter3:日本出版販売株式会社様のサスティナビリティの取り組み
気軽に、身近に、楽しみながら――。
ずっと続けられるSDGsを目指して
――出版業界全体で、SDGsの取り組みに対する動きはありますか?また、日販様が他にも行っているSDGsの取り組みがあれば、教えてください。
日販様:日販グループは「人と文化のつながりを大切にして、すべての人の心に豊かさを届ける」ことを経営理念に掲げる企業として、持続可能な社会の実現に向けて、E(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)を重視した経営により、サスティナブルな事業活動に取り組んでいます。
その一環として、2022年4月、コミック・絵本・小説・雑誌など、魅力あるコンテンツを通じて出版業界として取り組むべきエコ活動を企画、支援する「ONE ECO PROJECT」を発足させました。
出版業界ならではのコンテンツやキャラクターの魅力を通して、エコがより身近なものになること、活動への理解を深めていただくこと、楽しみながら参画していただくことを目的とした取り組みです。
日販様:「ONE ECO PROJECT」の主旨をご理解いただき、20の出版社様ご協力のもと、本のエコバッグ「本袋」を発売しています。
本製品の売上金の一部は環境保全団体OWSへ寄付しています。
「本袋」は、2022年4月~2023年5月の期間、毎月5~6コンテンツずつ、14ヶ月連続で計75 コンテンツが発売されます。
好きな本を選ぶように、ワクワクしながら、エコを気軽に、もっと身近に、ずっと続けられるようにをめざして、
ONE ECO PROJECTは、「書店から始まるエコ活動」として、生活者がエコ活動に取り組むきっかけを今後もつくります。
★ONE ECO PROJECT https://oneeco.jp/
――ファンにとってはたまらないグッズですね。「好きなものを買う」ということがエコに繋がる。確かに、エコ活動に気軽に取り組めるきっかけになりそうです。
余談ですが、社内でSDGsに取り組まれていることはありますか?
日販様:課内での話になりますが、気軽にSDGsについて情報交換をしています。
例えばお気に入りのエコバッグを紹介したり、何かに寄付したよ、とかだったり。
個人個人でどんなSDGsに取り組んだかを、わいわい楽しみながら話し合っています。
――なるほど、素敵ですね!
エコバッグを使ったり、マイボトルを使ったり、普段意識しなくても、SDGsに貢献していることはたくさんありそうです。身近なSDGsを探してみるのも、また未来を考える1つのアイデアなのだと改めて気づきました。
Chapter4:日本出版販売株式会社様からメッセージ
書店は、「変わるきっかけ」が生まれる場所――。
店頭だからこそできる「選ぶ」という楽しみ方
▲店頭では、本を通したたくさんのイベントが告知されている。
――最後になりますが、書店の店頭でバナナペーパーしおりを手にとっていただいた方に、何かメッセージなどいただければ幸いです。
日販様:「本を読むこと」って、誰もがどこでもできる身近な娯楽だと思うんです。
いつでもどこでも読めて、場所もとらない。とっても気軽に手に取れるのに、そこから大きな刺激を受けることもある。
本を手に取るすべての方に、何か少しでも「変わるきっかけ」が生まれたらと思っています。
日販様:そして、できれば書店に立ち寄っていただきたいな、と。
電子書籍やネットで本を買うのも良いですが、店頭でお気に入りの本と出会う時間も楽しんでいただきたいです。
ずらりと並ぶ本の中から、表紙を見て、時に手に取って中身を見てみて――。
「これはおもしろいかも、読んでみよう」と、1冊に出会う瞬間は、やはり店頭でしか体感できません。
――書店って、確かにちょっぴり独特の雰囲気がありますよね。自分だけの1冊に出会えるかもしれないというワクワク感とか、時間がゆっくり流れるように感じたりとか。
日販様:ちょっとしたお買い物の合間や、待ち時間にでもいいですし、または、書店に行くことを目的にしてもらってもいいと思います。
日販様:そして、もっともっと書店に来てもらうために、私たちは店頭でのお得なキャンペーンや季節イベントをこれからも企画し続けていきます。
ぜひ、書店に立ち寄っていただければと思います。
After Episode:書店を訪問してみた
手に取って考える、SDGs。
1人でも多くの人に知ってもらえるように
インタビューを終え、後日、実際にしおりが配布されている書店様にお伺いすることができました!
▲「ブックスタジオ大阪店」でのしおり設置例。JR大阪駅御堂筋北口すぐに位置し、朝8時からオープン。通勤客をはじめ、鉄道を利用する人々が気軽に立ち寄れる書店。
店舗では、キャンペーンポスターやチラシとともにしおりが置かれていました。
レジ横は購入者の目に留まる場所でもあるので、しおりはすぐになくなったのだとか。
本当にたくさんの方にバナナペーパーを手に取ってもらえたなんて…なんだかとっても嬉しかったです。
インタビューを通して、日販様のキャンペーンの根底には「楽しみながらSDGsについて考えてもらえれば」という想いがあるのだなと感じました。
本を読むという身近な娯楽の中で、環境に配慮したしおりを使う。
はじめは何気なく手に取ったしおりでも、何度も何度も本を開くたびに、そこに書いてある文字や手触りに気付くかもしれません。
今回の日販様のキャンペーンを通して、「SDGsを意識するようになった」という人が1人でも多く増えればと願っています。
日販様は、お取引のある書店にて、季節に応じて様々なイベントやキャンペーンを行っているそうです。
みなさまもぜひ、気軽にお近くの書店に足を運んでみてくださいね。
日本出版販売株式会社様、貴重なお話をありがとうございました!
★日本出版販売株式会社様 キャンペーン詳細はこちら
https://www.nippan.co.jp/news/matsuri_sustainable_20220916/
★日本出版販売株式会社様 公式サイトはこちら
https://www.nippan.co.jp/
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