「伝えたい」を伝わる形に。 株式会社高速オフセット

デザイナーが選ぶおしゃれな印刷用紙って?【カタログ・名刺編】

2025.06.30

高速オフセットには、カタログやパンフレット、フライヤー、ホームページ等を作っているクリエイターが70名以上在籍しています。

今回は、オフセット枚葉機を使った印刷物の企画を考えるデザイナーさんに、予算度外視で使ってみたい用紙について聞いてみました。

デザイナーが選ぶおしゃれな印刷用紙って?【カタログ・名刺編】

▲O rangeチームの企画した印刷製品は「アイデアのアイデア」サイトでご覧いただけます。

カタログ系に使ってみたい用紙編

営業推進

もし、高速オフセットが50周年史を作るなら…という前提で、使ってみたい用紙はありますか?予算度外視でオッケーなので、ざっくばらんに、思いつくものをいろいろ教えてください!

デザイナー

50年史だから、歴史を感じるような、重厚感のあるような紙を選ぶかな。ぱっと思いつくのは「コルドバ」。革のような雰囲気で、質感もしっとりした感じ。紙っぽくない。

デザイナー

そうそう、高速オフセットの周年記念サービスをPRしたときに、この紙で封筒を作ったよ。

コルドバの用紙を使った封筒
コルドバ
営業推進

わあ、本当に紙っぽくないですね。歴史のある感じで、どことなく洋書のような雰囲気もあるかも。確かに表紙がこれだったらおしゃれ!カバーっぽく使うのもよさそうですね。

デザイナー

あとは、これはいつか使ってみたい願望だけど…「ニーナコットン」。コットン100%で、品があって。活版印刷をしてみたいね。でも、高いんだよね。

ニーナコットン
営業推進

手触りがあたたかい感じで、何度も触りたくなる用紙ですね。確かに活版印刷や箔押しが合いそうです。「特別なもの」として残したくなっちゃうかも。

営業推進

営業さんに聞きたいのですが、普段の営業活動で周年史を作りたいというときは、どんな用紙を提案することが多いですか?

営業

文字がメインなら、書籍で使われるようなクリームがかった紙を提案することが多いかな。でも最近のトレンドでいえば、写真を大胆に使うことが多いから、やっぱり印刷面でのクオリティを意識してマット紙を勧めるかも。それこそスポーツの記念誌とか、書店で販売するような特別冊子なんかは、写真が命!ともなるし。

営業推進

なるほど、せっかくの記念誌だからこそ、印刷面のクオリティも大事ですもんね。

営業推進

以前のコラムで、記念誌の表紙で「野球ボールのでこぼこ質感を目指した」という話があったのですが、どういうデザインが求められるか、どういった方が手に取るかという点を考えて、その時々で用紙を提案されているんですね。

デザイナー

僕は、高速オフセットの50年史なら、「高速オフセットならではの紙」を1から作ってみたいですね。

営業推進

というと?

デザイナー

やっぱり周年史だし、その会社の歴史が詰まったものだし…新聞を印刷してきたっていう歴史があるから、例えば新聞紙を何十枚も重ねて合紙してみるとか?

※合紙とは…厚みや強度を確保するために、2枚以上の紙を貼り合わせて1枚にすること。

営業推進

おもしろそう!できるかどうか、またどんな風合いになるのかは正直分かりませんが、「一から作る」っていう発想がいいですね。その会社ならではの歴史を考えて作る――さすがデザイナー目線!

デザイナー

新聞紙を繋げて、巻き物みたいな周年史にするのもおもしろいかもね(笑)。

新聞印刷

▲創業当初から新聞印刷サービスを提供している高速オフセット。メインの日刊紙印刷だけではなく、現在は古紙を使った印刷サービスも広げている。

名刺に使ってみたい用紙編

営業推進

自由な発想でおもしろいです。他にもいろいろ聞かせてください!もし予算度外視で名刺を作るなら、どんな紙にしますか?

デザイナー

表と裏が違う紙で作ってみたい。色紙と色紙を合わせて、合紙の名刺にするとか。側面から見たら断面の色が違うっていうのがポイント。

営業推進

2層になるってことですね。たしかに、可愛いかも…!

合紙

▲色紙を重ねることで、断面が2層に。

営業推進

スチール感を目指して色紙にリッチブラック×疑似エンボス加工をしてみた」では、タントでオレンジの紙を選びましたよね。インクで表現するのではなく、色紙だからこそのさりげないおしゃれさは確かにいいかもです。

営業

合紙にするとなると、表裏で見当が合うかどうかの心配があるので、例えば表は文字情報。裏面はロゴがいっぱいみたいな、見当が多少ずれても大丈夫なデザインであれば、やりやすいかも?

営業推進

なるほど。貼り合わせるからずれる可能性があるってことですね。

デザイナー

色紙の合紙にするときも、やっぱり活版印刷がしたいなあ。風合いのある色紙に活版印刷って、本当に味がある。旅にまつわる印刷製品をつくるブランド「旅印」のプロジェクトで活版印刷のショップタグカードを作った時にも思ったけど、凸凹感と手触り、重厚さが本当にいい。活版印刷って、ずっと愛され続けてきた印刷技術なんだろうなって思う。

活版印刷のショップタグ

▲旅にまつわる印刷製品をつくるブランド「旅印」のショップタグ

デザイナー

俺は、「名刺にせんやろ~」って素材を選びたいかな。発泡スチロールとか?(笑)

デザイナー

僕は名刺を作らないかもです。消しゴムハンコを作って、その都度「紙は選び放題」みたいな。

営業推進

お二人とも発想が自由でおもしろい!消しゴムハンコの案でいえば、ヤレ紙でまだ使えそうなものとか、断裁して余った紙を使うっていうのもサステナブルでいいかもですね。
※ヤレ紙とは…印刷製品として使えなくなった部分。

デザイナー

もうちょっと実現可能なものに落とし込むなら、この前のKOUSOKUマガジンにあった「インバーコート」を使ってみたいですね。

インバーコートG-FSの写真

▲スウェーデン生まれの厚紙・インバーコート。化粧品や食品パッケージに使われることが多い。

デザイナー

確かに。平滑な白色がとっても美しい。箔押しをしたらきれいだろうなあ。

営業推進

カタログやパッケージの印象がありますが、名刺も確かにいいかもですね。インバーコートの「白」って、他の用紙の白と違うんですか?

デザイナー

きめ細かいというか、紙の表情があるというか。粒が細かくて密度のある感じが美しいですよね。

営業推進

な、なるほど…!後で用紙見本帳を触ってみます(笑)。インバーコートは以前のコラムでもご紹介した通り、再生可能エネルギー98%で抄造しているので、環境のことを考える企業様にもぴったりですね。

営業推進

みなさん、おもしろいお話をありがとうございました!

高速オフセットのクリエイターにお仕事をご依頼したい!という方は、ぜひお気軽にお問合せフォームよりご相談ください。
デザインから印刷まで一気通貫での製造が可能です。

また、クリエイターたちの「こんな印刷製品があったらいいな」を形にするプロジェクトサイト「アイデアのアイデア」も、ぜひご覧ください!

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