「エシカル消費」。
皆様はこの言葉をご存じでしょうか? 近年、この言葉をよく聞くようになりました。
2022年6月に「電通」が発表した意識調査によると、その約2年前の2020年11月に消費者庁が実施した意識調査と比較し、「エシカル消費」の名称を知っている人は41.1%で、2020年の調査から17.1pt伸長しました。一方で、「エシカル消費の意味まで知っている」人の割合は伸び悩み、理解浸透に課題があると発表しました。
また、エシカル消費への関心度は15.3%にとどまり、エシカル消費に関心は持っているが実際に実行している人は少ないことが予想されます。
参照元:エシカル消費意識調査2022
そこで、今回は、「エシカル消費とは」を解説するとともに、SDGsを推進したい企業さまが身近に取り組めるエシカル関連商品についてご紹介いたします。
目次
1.エシカル消費とは?
エシカル(ethical)とは、「倫理的」、「道徳的」という意味で日本語訳されます。
―エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動です。―
参照元:消費者庁
つまり、モノを購入する際や使用する際には、「人・社会・地域・環境に配慮したモノを選ぶことで、持続可能な社会を目指そう」という考えです。
ここで注意してほしい点は、決してモノを消費することが悪いことではない、という点です。
「使う・購入するのであれば、積極的に人・社会・地域・環境に配慮したモノを選ぼう」という考え方が重要です。
1-1.エシカル消費はSDGsのどの目標に関係している?
エシカル消費は「SDGs」にも大きく影響を与えています。
最も関連する目標としては12番の「つくる責任 つかう責任」です。
SDGs12番の目標の意味は、「持続可能な生産消費形態を確保する」。
「持続可能な社会に配慮したモノを選んで使う」というエシカル消費の意味にそのままマッチします。
参照元:外務省 ターゲットと指標はこちら
1-2.「エシカル消費の商品」はどういった点から判断する?
どういったモノを選ぶことが「エシカル消費」とされるのか、気になりますよね。
それは、「持続可能な社会に配慮した素材を使用した商品を選ぶ」ことが一つとして挙げられます。
では、どこで「持続可能な社会に配慮した素材を使用している」と判断すればよいのでしょうか?
例えば、パッケージの商品にロゴマークがついているかを見てみてください。
こちらが「持続可能な社会に配慮した素材」を証明するロゴマークの一つである、「FSC®認証ラベル」です。FSC認証ラベルは「適切に管理された森林の認証材を使用した紙」でできていることを示します。
1-3.「エシカル消費」に関係するロゴマークは何がある?
ここでは、「エシカル消費」に繋がるロゴマークを数点ピックアップしてご紹介します。
■FSC®認証紙ラベル
適切に管理された森林の認証材を使用した紙
【具体的な使用例】
食品パッケージ、カタログ、紙袋、紙コップ等の紙製商品
■バイオマスインキマーク
綿、パルプ、米ぬか、植物油、被子植物の種などの生物由来の資源(バイオマス)から成分を抽出して製造したインキ。
※数字の部分は、バイオマス消費数によって変動します。
【具体的な使用例】
食品パッケージ、ビニール袋、カタログ等紙・ビニール製商品
■ベジタブルインキ(植物油インキマーク)
亜麻仁油、桐油、ヤシ油、パーム油等植物由来の油など、「再生産可能」な植物由来の油を原料としたインキです。
【具体的な使用例】
食品パッケージ、ビニール袋、カタログ等紙・ビニール製商品
■バナナペーパーマーク
成長の早いザンビアで育ったバナナの茎の繊維とFCS®認証紙や古紙を混ぜ合わせて製造されたフェアトレード用紙。
【具体的な使用例】
名刺、包装紙、パンフレット等紙製商品
これらは、エシカル消費に関係するロゴマークのほんの一部ですが、商品を選ぶ時に注意して選び、使用することで「エシカル消費」に気軽に貢献ができますよ。
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2.企業様が自社で取り入れられる「エシカル消費」商品
ここまで「エシカル消費について」や、「エシカル商品を選ぶ基準」をご紹介し、私たち個人でできる取り組みをお伝えしてきました。
では次に、個人ではなく企業として取り入れられる「エシカル消費」を考えていきましょう。
企業様が自社で「エシカル消費」の第一歩として始められる商品について3つご紹介します。
2-1. 環境に配慮した用紙で作る「エシカル名刺」
エシカル名刺とは、環境に配慮した用紙で作る名刺です。
名刺は「会社の顔」ともいえるツール。
近年はリモートワークの企業様も多いかもしれませんが、直接お会いして、手渡しをするって、なんだか特別感がありますよね。
沢山の人にお渡しする名刺だからこそ、こだわりたい
使う頻度が少なくなっているからこそ、こだわりたい
名刺の素材を「こだわる」ことで、エシカル消費を意識し、伝えていくきっかけにもなりますよ。
エシカル名刺に該当する用紙はさまざま・・・FSC®認証紙、バナナペーパー、バガス紙、タンザニアコットンなど。
紙の質感や、紙が作られたストーリーなどを知ることで、企業様の特徴と合わせた用紙を使ってみませんか。
2-2. 環境に優しい紙製クリアファイル
毎日社内で使えるものとして「紙製クリアファイル」はいかがでしょうか。
紙オンリーで作成されているので、書き込みもでき、使用後は紙ごみとしてリサイクルが可能です。一度使われた紙が再び古紙として使われることで、持続可能な森林資源に貢献できます。
また、高速オフセットの紙製クリアファイルシリーズ「eco-nan(エコナン)」は、その素材にもこだわりが。
FSC®認証紙やバナナペーパーでできているので、SDGsにも貢献できますよ。
「使わないこと」もSDGsではありますが、「選んで、使うこと」もSDGsの考えの1つ。
展示会でのノベルティや、お客様に渡す書類ファイルを紙ファイル「eco-nan」にすることで、「エシカル消費」を習慣化できますよ。
2-3. ノベルティをエシカルに。SDGsカレンダー
ノベルティ品や社内記念品にエシカル素材を使うのもおすすめです。
もちろん、紙製品でもいくつかノベルティや記念品にぴったりの商品がありますよ!
高速オフセットが作成した事例で言うと、例えば、SDGsカレンダー。「日常にSDGsの輪が広がるように」という想いから生まれました。
日付だけ印字されているので、「デスクですぐに日付を確認したいときに使える」と機能性も好評です。
用紙も、バナナペーパー、タンザニアコットン、バガス紙、FSC認証紙の4種から選べます。
カレンダーは一年を通して長く使うもの。
毎日使う時はもちろん、一年が終わって紙資源として捨てる時に、気持ちよく使うことができますよ。
「つかうことを意識し、何でつくるか考える」。エシカル消費を始めてみませんか?
エシカル消費は、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動から生まれます。
普段の生活やお仕事で使用しているモノ、生み出しているモノの素材を社会や環境にやさしい素材か意識するだけでも、普段の行動が変わってきます。
そして、もし高速オフセットで何か企業様のエシカル商品づくりにお手伝いできることがあれば、お気軽にご相談ください。環境に配慮した用紙や印刷方法のご提案も可能です。
また当社ではSDGsの考えに賛同し社内の取り組みも進めています。
下記のバナーより、ぜひ高速オフセットのSDGsに対する取り組みをご覧ください。
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