「伝えたい」を伝わる形に。 株式会社高速オフセット

Webサイト担当者がカードをつくった話。印刷物とデジタルは想像以上に相性が良かった

2025.05.15

ご当地キャラカード

高速オフセットのオウンドメディア「MAIDO。」を運営しているBob Family WORKSが、大阪弁のカードを作成しました。

なぜメディアの運営者が紙媒体を作ったのだと思いますか?

カードをつくった経緯や活用法ならびに結果についてご紹介いたします。

カード制作のきっかけは、ツーリズムエキスポへの参加

「MAIDO。」とは大阪観光局の公式キャラクター大阪Bobが、大阪・関西の情報を紹介するメディアです。2020年のサイト立ち上げから今日まで、グルメや旅情報から雑学まで、さまざまな情報を発信してきました。

大阪・関西の情報サイトMAIDO。のトップページ

そのような中、東京で開催されるツーリズムエキスポジャパン2024に当社が出展するにあたり、Bob Family WORKSにも参加要請がありました。
ユーザーのリアクションは普段からGoogle Analyticsなどで確認していますが、リアルな人々はどのような反応をみせるのか。実に興味深いと考え要請を受けました。

カードのメリット。安いは正義&小さきことは良きことかな

ツーリズムエキスポへの参加を決めたものの、どうすればリアルな反応を見られるのか。
正直に言うと、ここでかなり悩みました。

目の前を歩く来場者に「大阪・関西の情報サイトやってまーす」と呼びかけたところで、誰も反応してくれません。とはいえ、来場者のスマホへ強制的にMAIDO。の告知を流す電波ジャックをするスキルも持ち合わせていません(というか技術があってもやっちゃダメ、絶対)。

あれやこれやと考えたあげく、最終的にカードに決まりました。

カードを選んだ理由は何といっても制作費が安く大量に用意できるから(※)。安いは正義です。
また、カードはとにかくコンパクトなのも嬉しいポイント。ツーリズムエキスポの会場は東京への郵送代抑えられるほか、配布時に受け取ってもらいやすいメリットもあります。小さきことは良きことかな!ですね。

※サイズが小さいことで、1枚の用紙にたくさん絵柄を割り付けして印刷できるため、ポストカードやA4サイズ等と比べてたくさん製造できます。

手渡した後が大切。興味を引くアイデアを盛り込もう

配布物はカードに決定しました。次はそのカードに何を掲載するかです。

読み込めばMAIDO。につながるQRコードの掲載はすぐに決まりました。しかし、ただQRコードを見ただけでは、きっと誰もスマホで読み込みません。
やはり手渡した後が大切。MAIDO。や大阪Bobが面白いと感じてもらう仕掛けが必要です。

サイトやSNSへリンクするQRコードを掲載した大阪弁カード

そこで思いついたのが、大阪弁を面白おかしく紹介するアイデアでした。

カードの表面で大阪Bobたちが大阪弁を紹介

方言ブームという言葉もありますが、ご当地感を打ち出すには、大阪弁は最高のネタだと思いませんか?

ちなみに、MAIDO。のサイトには300以上の記事コンテンツがあるのですが、【大阪弁】関西の日常会話がおもしろい!カワイイと人気の関西弁や旅行中に使える言葉を紹介 が人気コンテンツだったことも、採用の後押しとなりました。

MAIDO。に掲載している大阪弁の記事コンテンツ

バリエーションを増やし、コレクター心理を刺激しよう

世の中にはプロ野球カード、Jリーグカード、ダムカードにマンホールカードなど、さまざまなカードがありますが、それらの大きな魅力にコレクションという要素があります。

そこで、私たちも大阪弁を題材にシリーズ化とバリエーション化を図りました。

大阪弁カードの最後の切り札シリーズ

こちらは「最後の切り札」シリーズ。
勢いのある強ワードを並べました。「何をもって最後の切り札とするか」などのご意見は無用です。

大阪弁カードのKANSAI応援フレーズバージョン

これは「KANSAI応援フレーズ」シリーズ。
元気づけたり、激励する言葉を使ったカードです。

雑学カード

雑学的なカードも作りました。
大阪では豚肉入りの中華まんを「豚まん」と呼びます。知ってました?

大阪弁での告白をシリーズ化したカード

さらには、このようなLOVEシリーズも!
こんな告白されてみたい!という妄想を込めています。

そんなこんなで、最終的にカードは22種類まで増えてました。

カードは最高のコミュニケーションツール

大阪弁カードを携えて臨んだツーリズムエキスポ。
来場者の反応はとても良かったです!

ツーリズムエキスポジャパン2024で配布した大阪弁カード
ツーリズムエキスポジャパン2024で配布した大阪弁カード

手渡しするとほとんどの人がカードを受け取ってくれました!

また、カードを見た人から「知らんけど、は知ってました」「しょうみ、ってどういう意味?」などの声を掛けられる場面も。カードはアイデア次第で最高のコミュニケーションツールなのだと実感しました。

全カードを持ち帰る人も多数いました。コレクター心理を刺激できたのでしょう。バリエーションを用意したのは成功でした。
サイト運営者としては、多くの人たちが大阪・関西の言葉(=文化)に興味を持っていると確認できた点も忘れてはいけません。

カードの可能性はまだまだ!デジタルとの相性もGOOD

今回は「大阪弁で興味を引き、サイトへ誘導する」ためにカードを制作しましたが、他にもアイデア次第でさまざまな企画につなげられます。

例えば、
● カードから応募フォームへつなげるプレゼントキャンペーン
● カードからデジタルスタンプを集めるラリー企画

などなど。

実はツーリズムエキスポではステッカーも制作しており、そちらは大阪ギフトが当たるプレゼントキャンペーンを実施。2日間でSNSフォロワー数が400以上増えました。

少ないと感じるかもしれませんが、フォロワーになってくれたのはMAIDO。に興味を持った人たち。私たちは質の高いフォロワーを獲得できたと考えていますし、応募フォームで回答いただいたアンケート結果からは、今後のサイト運営に役立つリアルな情報を得られました。

印刷物とデジタルの相性は良い。そんな話は知っていましたが、あらためてリアルな印刷物を活用したデジタルプロモーションは、ユーザーの心を動かしたり、行動につなげられる有効な手段だと実感しました。
そして、当社はこういったお手伝いができる人材とサービスを持つ会社だと自負しています。そのあたりの詳しい話は、こちらにも掲載しているので、良かったら読んでください。

また、これだけデジタル化が進んでも、プレゼントには手に取れるリアルな商品の人気が依然強い傾向にあります。
個人的には、企画との親和性の高いアイテムをつくれるアクスタがおすすめです。

というわけで、今回のおさらいです。
カードをつくるメリットをまとめました。

●受け取り率が高い
●低コストで制作できる
●コミュニケーションにつながる
●デジタルを交えた企画との相性が良い

そしてカードを受け取るユーザー側には

●受け取りやすい
●面白いものに出会える
●コレクション欲を駆り立てる

などのメリットがあります。

小さなカードが世界を変える!とは言い過ぎかもしれませんが、大きな可能性を感じるアイテムなのは間違いありません。
興味のある人は、企画・デザインから印刷までお手伝いできる当社へご連絡を!

年別アーカイブ