
会報誌や情報紙は、企業・団体・地域の方々が読者との関係を深めるために発行するコミュニケーション媒体と言われています。
高速オフセットも企画制作・印刷会社として
・地方自治体様の広報誌
・組合/業界団体様の会報誌のデザイン~印刷
といった業務を多数担当させていただいております!
読者の属性や発行する目的によって、 「最適なサイズ・紙質・デザイン」は大きく変わってきます。
今回のマガジンでは、印刷会社の視点で「会報誌・情報誌」の創刊・リニューアルをお考えの方に、サイズや紙選び、加工の仕様選定ポイントをご紹介いたします!
最後には、仕様選定の参考になる高速オフセットの印刷事例もご紹介していますので、ぜひじっくりご覧ください。
目次
1.会報誌・情報紙に最適な用紙・サイズを選ぶ前に知っておくべきポイント
会報誌・情報紙を作る目的が定まってきたら、次に決めるのは用紙・サイズなどの仕様。実際に手に取ってもらうものだからこそ、読者層が「読みやすい/また読みたい」と思ってもらえるような工夫が必要ですよね。
印刷物は、部数とサイズの兼ね合いで、印刷できる機械が限定されてしまったり、費用に大きく差が出てしまうことがあります。デザイン制作に入る前に、いくつか仕様を選定し、見積もりのパターンを取得しておくことをおすすめします。
また、会員向けの会報紙であれば「郵送」が発生することもありますよね。
郵送費を予算内に収めるために、紙厚や用紙の種類をしっかり吟味して選定することも重要ポイントです。
ここからは、「印刷サイズ」「用紙」「ページ数・部数」「紙厚」「加工」の5つの観点で解説していきます!
2.会報誌・情報紙でよく使われる印刷サイズ一覧
会報誌・情報紙でよく使われる印刷サイズは、A4/A5/B5/タブロイドが最も一般的です。
サイズ別でのメリット・デメリット、よくある用途例を比較表でまとめてみました。

●A4サイズ
もっとも一般的で人気なサイズ。ビジネス文書サイズなので馴染みもあり、他の書類と合わせたときにも揃いやすい点が好まれるポイントです。
クリアファイルや封筒(角2)にも収まりやすく、郵送にも適しています。
●A5サイズ
小型でかわいらしい♪女性・お子様の手に収まりやすく、季節イベントの冊子やカタログとして人気の高いサイズです。
情報量が他のサイズよりも限られてしまうので、会報誌としては少し小さいかな…と感じられる可能性もあります。
●B5サイズ
A4よりもひとまわり小さいサイズです。
学校・大学・協会などで昔から使われやすい伝統的なサイズなので、市民の方へ郵送する場合にも向いています。
角2封筒に入れる(A4用)と少し余白が出てしまうのが注意点。ラック設置だとA4に埋もれてしまう可能性もあるので、配布方法や設置場所を想定して検討するのがおすすめです。
●タブロイドサイズ
新聞のようなサイズ感で地方情報紙や広報紙にマッチしています。新聞1P分の半分のサイズがタブロイドサイズです。とにかく大判サイズなので、高齢者やお子様などにも文字の読みやすさを重視して制作ができます。
封入サイズの問題で郵送は△。ポスティングや手渡し、ラック設置などに向いています。
3.会報誌・情報紙におすすめの用紙(紙質)と厚さ
次に、会報誌・情報紙におすすめの用紙と厚みを見ていきましょう。
【印刷は初めての方向け】
どんな用紙がいいかわからないという初めての方へ。最も一般的な用紙として、「コート紙/マット紙/上質紙」があります。
写真が多く、色彩を重視したいという方にはコート紙/マット紙がおすすめ。
少し沈んだ色味の落ち着いた雰囲気を出したいという方には上質紙がおすすめです。

一般的な用紙なので、市場流通も多く価格も比較的抑えやすい。大ロットで制作をしたいという方は特に、まずは基準価格として見積もりを取得してみてください♪
【おしゃれ・風合重視で仕上げてみたい方向け】
次に、「コート紙/マット紙/上質紙とはちょっと違う紙を使いたい!質感が高級に感じられる用紙にしたい!」という方へのおすすめ用紙を3つ選定してみました。
●B7トラネクスト

1つ目は、低い坪量なのに、なんだか一般的なマット紙と比較すると分厚く感じる用紙「B7トラネクスト」です。こちら、嵩高紙と呼ばれています。
※嵩高紙(かさだかし)とは、紙の繊維密度を低くして空気を含ませることで、従来の紙と同じ重さでも、より厚み(嵩)が出るように作られた軽い紙のこと。
見た目はマット紙のように見え、手に取るとしっかりと厚みを感じます。写真印刷に適した白色度の高い用紙なので、色をキレイに出したいという意向が強い会報誌・情報紙におすすめです。
●モンテシオン

こちらも嵩高紙。なんと一般的なマット紙と比べると紙は同じ重さでも紙厚が約2倍にも厚く感じることができる用紙なんです!
まるで綿を触っているかのような柔らかな質感に白色度が備わった用紙。書籍用としても採用されやすい用紙になっています。
情報紙や会報誌は部数が多く(大ロットに)なってしまうことがありますよね。そのため、嵩高用紙を選定することで、費用を抑えつつ少しでも高級感を読者の方へ感じてほしいという工夫に繋がります。
●ヴァンヌーボV-FS

特殊紙の中でも最も手を出しやすい価格の用紙「ヴァンヌーボV-FS」。暖かみのある手触りがおしゃれな見た目にも繋がります。
ヴァンヌーボV-FSはFSC®認証紙となっています。FSC®認証紙は、適切に管理された森林から作られた紙です。そのため、環境への配慮、SDGs・CSR・ESG投資への取り組みの一つとして挙げることができるのもポイントです。
【新聞風や薄紙を使いたい方向け】
新聞風に仕上げたいという方は薄紙用紙がおすすめ。またページ数が多くなる、広報誌や情報誌は価格を抑えるために薄紙用紙の選定も最適です。高速オフセットは薄紙印刷が得意な輪転印刷機を保有しています。今回は輪転機で印刷ができる広報誌・情報誌に適した「薄紙」を選定してみました!

●更紙
実際に新聞紙にも使われている用紙カテゴリを「更紙」と言います。更紙は古紙でできていて、古紙回収に出すとまた用紙に生まれ変わるというリサイクル特性があります。
更紙は、深いグレー、薄いグレー、白に近いグレーなど用紙の銘柄それぞれによって少しずつ違いがあります。高速オフセットでは、それらを「NIJIMI」「KUSUMI」「SHIRO」と称して用紙を選んでいただきやすいように定義しました!
厚みは新聞紙と同じぐらい、と想像いただければわかりやすいと思います。
更紙にご興味のある方はまずは実物を見ていただくことをおすすめしています。
用紙無料サンプル請求がございますのでご興味のある方はぜひご利用ください!
★無料サンプル請求
●ユトリロLグロスマット
次にご紹介したいのは、薄紙だけども白色度(白さ)を重視したいという方向けにおすすめの用紙「ユトリロLグロスマット」。すっきりとした青白さを持ちながら、マット紙なのでカラー印刷にも適しています。
更に、グリーン購入法に適応した用紙です。
※グリーン購入法適応用紙について詳しくは、各用紙メーカーのサイトをご覧ください。
参考:大王製紙|印刷用紙 グリーン購入法適合銘柄一覧表
https://www.daio-paper.co.jp/wp-content/uploads/20231222_the-green-purchasing.pdf
グリーン購入法とは、公的機関が環境に優しい商品を優先して購入することを義務付けた法律です。この用紙を選ぶことは、公的機関が定めた環境対応用紙の基準に準じています。
【見積を依頼するときのPOINT!】
どの用紙にしようか見積もりを取るときに迷ったときは、
STEP1:コート紙/マット紙/上質紙 の中から一番希望に近いものを決める
STEP2:新聞風の薄紙か、風合重視の特殊紙にするかの方向性を決める
STEP3:STEP1とSTEP2の意向を印刷会社へ伝えパターン見積もりを取る
という流れで進めてみてはいかがでしょうか?
まずは、STEP1で基準価格を知り、STEP2と比較し、予算内で検討していくことをおすすめします。
4.ページ数・部数・用紙に合わせた機械と費用の違い
会報誌や情報紙を発注する際に重要になってくるのは費用ですよね。紙質やサイズだけでなく、ページ数と部数によって使用する印刷機が変わるため、仕様によって印刷費用も変化する傾向があります。
結論から言うと…「作りたい仕様をぜひ、印刷会社に相談して見積もりを取ってみましょう!」になるのですが、ページ数・部数・用紙ごとにどのような印刷方法をおすすめしているかをお伝えします。
●印刷方法の種類
印刷方法の種類は大きくわけて3種類あります。
・オンデマンド印刷(小ロット)
・オフセット枚葉印刷(中~大ロット向け)
・輪転印刷(大ロット向け)
高速オフセットではすべての機械を自社にて保有しています♪
●ページ数と部数ごとに適した印刷機の違い
3,000部以上で検討していることを例として、ページ数と部数と印刷機の選定をしてみました!
・3,000~5,000部/4~32P→オフセット枚葉印刷
1枚1枚 紙を通して印刷するオフセット印刷です。色調にこだわりたいときや、後加工でニスを使いたいときなどに適しています。

・5,000~数万部/4~36P→輪転印刷(タブロイドサイズに最適)
たくさんの用紙を使う大ロット印刷には輪転機を使います。地域広報紙やタブロイドサイズの新聞風情報紙などに適した印刷機です。

なお、オンデマンド印刷機は、100部など小ロット向けの印刷物向きの印刷機になります。社内用で小ロットでの配布や、コーポレートレポート、コンセプトブックなどにも適している場合があります。
●用紙を優先した印刷機選定の違い
先ほどは部数と仕様に応じた印刷機の紹介でしたが、用紙によって使用できる印刷機・使用できない印刷機があります。
・特殊紙→オフセット枚葉印刷
特殊紙の多くは、オフセット枚葉印刷機用の用紙として作られています。そのため、大ロットでも枚葉印刷機を使用するケースが多いです。
・薄紙→輪転印刷
紙等の薄紙は「輪転印刷機」を使って印刷します。オフセット枚葉印刷機は四六判45kg以上の厚みが適しているため、新聞紙のような薄紙は静電気が起こりやすく、機械スペックに合わないケースが多いです。
薄い用紙を使う場合、部数とページ数によっては、オフセット印刷機よりも輪転機のほうが費用を抑えられるケースもあるんですよ。
※仕様によって違いがありますので、まずは見積りを依頼してみてください!
5.仕上がりを左右する「紙厚(kg)」の選び方
次に、サイズ別に会報誌・情報紙に使われるおすすめの紙厚をご紹介しましょう。
紙厚はご希望のページ数によって変化します。また、郵送が発生する場合は重さも加味して検討していく必要もありますよね。以下のサイズ・ページ数例でおすすめの斤量をまとめてみました!
【A4サイズ/B5サイズ・16ページの場合】
●郵送する場合→ ~90㎏がおすすめ
薄い紙の方がコスト対策としても、重さ対策としても有利に働きます。
●手配り・ラックに設置する場合→90~110㎏がおすすめ
手に取ったときのしっかり感が出ます。ラックに設置しても折り曲がりづらいというメリットもあります。
【A4サイズ/A5サイズ/B5サイズ 32ページ以上の場合】
本文と表紙を違う厚みに→表紙110㎏以上・本文70~90㎏がおすすめ
ページ数が多くなってきたときは、できる限り本文を薄くし、表紙だけを厚くすることもおすすめ。これによりコストパフォーマンスも高くなり、しっかり感のある広報誌・情報紙に仕上げることができます。
【タブロイドサイズ 4ページの場合】
●3,000部の場合→四六45㎏~70㎏の薄めがおすすめ
タブロイドサイズを選定される場合は、薄紙を希望されることが多いです。オフセット印刷機で対応できる45~70㎏の薄めはいかがでしょうか。
●10,000部の場合→~70㎏の薄めがおすすめ
大ロットの場合は、輪転機で「更紙」の印刷が可能。薄紙での印刷がおすすめです。
【タブロイドサイズ 8ページの場合】
●5,000部以上の場合→~70㎏の薄めがおすすめ
タブロイドサイズの5,000部以上の8ページの場合は、輪転機を使うことが多くなります。そのため、こちらも薄紙をおすすめすることが多いです。
6. 印象が変わる!製本・加工オプションの活用
ここからは、会報誌・情報紙に人気の製本方法と加工オプションをご紹介します。
●製本方法の代表例をご紹介
代表的な製本方法としては以下が挙げられます。
・中綴じ(ホチキスで中央を綴じる)
→最も一般的で、A4、B5の冊子として使われることが多いです。
・無線綴じ(背を糊で固める)
→50ページ以上のページ数の多いときに適した製本方法です。
・スクラム製本(ホチキスなし・折って差し込む仕様)
→タブロイドサイズの広報紙で多い製本方法。輪転機で印刷すると、製本機を使わずにスクラム製本された状態で出てくるので、短納期で完成できるメリットがあります。
部数・ページ数・サイズに合わせてできる製本方法は変わってきます。どの製本方法がおすすめかは、発注を考えている印刷会社へまずは相談してみてください。
●加工オプションのご紹介
・耐久性/品質維持をしたいとき
①マットPP/グロスPP貼り
PP貼りとはラミネートフィルムを紙の上に貼ること。
長く保存をしておきたい・耐久性を出したい会報誌や記念号の時は、表紙のみマットPP/グロスPP貼りをしてみるのはいかがでしょうか?
見積依頼時には、「加工:PP貼りあり」と記載ください
②ニス引き(オフセット印刷機の場合のみ)
ラフ感の強い特殊紙を使用するときや、濃度が濃い写真や絵柄を印刷するときは、ニス引き加工をオプションでプラスすることをおすすめめしています。ラフ感の強い用紙や印刷色が濃いとインキが乾きづらい傾向があり、裏写り(別のページにインクが不着する現象)が発生することも。
高速オフセットでは速乾ができるUV印刷機を使っていますが、デザインを見て営業担当が直接相談対応させていただきます!
・会員限定のお得感/反応率を出したいとき
①ミシン目加工

会員向け会報誌や情報誌のページ内で、クーポン券や割引チケット等になる「ミシン目」を付けると、お得感のある冊子になります。購読継続率UPにもつながる施策になります。
★ミシン目入れ加工の詳細ページはこちら
②ハガキ貼り加工
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アンケートや応募券ハガキを付けることで、高い反応率につながるきっかけになります。
会報誌や地域情報誌、広報誌などで、特に高齢の方とのユーザーコミュニケーションを取りたいという方へおすすめの施策です。
若年層へはQRコードでアンケート調査。高齢者へはハガキでアンケート調査することでオンライン・オフラインどちらにも対応できます。
★高速オフセットではQRコードを読み取ってアンケートフォームや福引、おみくじなどが引けるデジタルサービス「Qube」も展開しています!
7. 高速オフセットの会報誌・情報紙 印刷事例をご紹介
最後に、高速オフセットの会報誌・情報紙の印刷事例をご紹介!
ぜひ仕様の参考にしてみてください♪
●食を守り、農業・農村を未来へつなげるための第一歩。季刊「新・田舎人」発行にかける想い/全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)様
●【古紙100%での印刷事例】すべてのこどもが希望を持てる社会へ。ネッスー株式会社様発行の「インパクトレポート2025」
●海外の「高いSDGs意識」に寄り添う印刷を~ハウジング・ジャパン株式会社様「LUXEマガジン」ができるまで~
●会社と従業員の繋がりが生まれる。社内報「うおくに」発行の想い/株式会社魚国総本社様
●【新聞用紙での印刷事例】石垣島の飲食店・株式会社ペンギン食堂様発行の「創業25周年記念特大号」
●【アパレル×新聞事例】マイク・グレー様に新聞風印刷をご採用いただきました
8.まとめ:読まれる会報誌/情報紙は“仕様選び”で決まる
いかがでしたでしょうか。
会報誌・情報紙は、サイズ・用紙・紙厚・部数・製本・加工といった「仕様の選び方」によって費用が変わってくるので、少し複雑に感じてしまうかもしれません…。が、ご安心ください。
高速オフセットでは、お客様1社1社に営業担当が対応します。
どういう目的で、誰に、どのように配布する会報誌・情報紙なのかを丁寧にヒアリングさせていただき、お客様が優先したいことを聞いた上で、ご予算に合わせた仕様を一緒に作り上げていきます。
特に用紙に関しては、実際に触れてもらった方がイメージが付きやすいということもございます。用紙サンプルを見ていただきながらお打合せも可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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