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バリアブル印刷【活用法特集】小ロット/QRも対応!入稿注意点も解説

2025.08.28

バリアブル印刷【活用法特集】小ロット/QRも対応!入稿注意点も解説

バリアブル印刷(可変印刷)は、住所や名前、シリアルコードなどを1枚ごとに変更する印刷方法です。宛名印刷や、顧客ごとに異なる情報を提供するなど、特定の相手向けの印刷物が作れます。

今回のマガジンでは、小ロットから大ロットまでバリアブル印刷を様々に対応できる機械を保有している高速オフセットが、代表的なバリアブル印刷の活用法からちょっぴり変わった活用法までをご紹介します。

作業効率UPやお客様への販促効果UPを目指している方はぜひ、バリアブル印刷をご活用ください!

※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。

1. バリアブル印刷の活用法

「住所」「名前」「ナンバー」「シリアルコード」「QRコード」「バーコード」「店舗名」…
バリアブル印刷といっても、バリアブルにする情報は印刷物によって様々です。
DMに記載されたURLリンク先をバリアブルにすることで、開封した人の調査を行い、販促の効果を上げるマーケティング調査としても活用されることがあります。

今回は、4種類のバリアブル印刷活用法について解説していきます!

①宛名/ナンバー/QRコード/バーコードなどをバリアブルに

こちらは、高速オフセットでも最もご依頼の多い、代表的なバリアブル印刷です。

バリアブル印刷の種類

・DMなどの郵送物に記載する「住所」「名前」などの宛名や「店舗名」
「シリアルコード」「QRコード」「バーコード」など個人に与えられた情報
「抽選券」「入場券」「伝票」などカウントを行いたいとき

に、バリアブル印刷を使って 1つ1つ異なる情報の印字ができます。

印刷部数によって、使用する機械や仕組みに違いがあります。
1部から印刷が可能な小ロット向けのデジタル印刷機「オンデマンド機」や、部数が多い場合は、中ロット~大ロット向けのオフセット枚葉機を使った後にバリアブル部分だけ「オンデマンド機」を使って印刷を後刷りする、またはナンバリングであれば加工機でナンバーを入れていくなどの印刷方法もあります。

また、1つの絵柄に対してバリアブル印刷できる場所は1か所とは限りません。

バリアブル印刷

 

例えば、抽選カードであればナンバーと利用期限どちらもバリアブルで印刷なんてことも可能です。キャンペーン期間が細かに変わる抽選会などの時に活用できます。

このように、バリアブル印刷はバリアブルにする箇所のデザインやそのサイズなど、詳細に決めていく必要があります。ナンバリングできる桁数が印刷機によって違うので、対応の可否が分かれるなんてことも。バリアブル印刷を検討されている方はまず、印刷をお願いする印刷会社へ相談をしてみてください。

②店舗情報を差し替えてバリアブルチラシに

高速オフセットでは、オフセット輪転機を6台以上保有しているので、大ロット印刷を特に得意としています。

大ロットですと、折込チラシで店舗情報を差し替えて印刷を行うバリアブル印刷があります。高速オフセットでは折込チラシにおいて、最大400種類の店舗情報の差し替えを行った実績もございます。

バリアブル印刷 折込チラシ

上記のイラストのように、表面は共通の版を使い、裏面の店舗情報のみを差し替えた版を用意して印刷を行います。
裏面のみ版を差し替えるので、表の版は1絵柄で済みます。そのため、版代を削減した金額で印刷ができるのが特徴です。

また、B1やA1ポスターで店舗情報のみ差し替えを行う「バリアブルポスター」という活用法もあります。

バリアブル印刷 ポスター

ポスターの場合は、1店舗あたり数部のみ印刷という場合も多いので、インクジェット出力機など、デジタル印刷機で印刷を行う場合があります。

高速オフセットのデジタル印刷機設備一覧

③DMの開封率を効果測定!デジタルツールQubeを活用したバリアブルDM

パスコードをバリアブル印刷し、QRコードへアクセスするときにパスコードを入力することで、DMの開封率を調査できるという方法です。
これを行うことで、顧客のサービスに関する興味関心度を調査し、マーケティングデータに活用することができます。

例えば、

バリアブル印刷 DM

上の図のようなDMに、サイト誘導のQRが記載されたデータを用意します。
QRの横にはバリアブルのパスコードを印刷。パスコードは顧客一人一人に割り当てされているので、1枚1枚違います。

バリアブル印刷 DM

QRコードを読み取るとパスコードの入力が求められます。パスコードを入力してもらうことで誰がDMを開いたか、自社サービスに興味関心が高い顧客かを判断することができます。

これはQRコードを1つ1つバリアブルにすることでももちろん対応はできます!
パスコードにするメリットは事前にQRコードのURLを用意しなくてもいいこと。
ご発注いただく方の「作業効率化」という点で採用いただけるケースが多いです。

★Qubeについての詳細はこちらから

④デザインもバリアブル⁉1枚1枚違うデザインが可能に!

4つ目に、ちょっぴり珍しいバリアブル印刷をご紹介!
高速オフセットが導入しているオンデマンド機「indigo 7900」を使うと、絵柄を無限にバリアブルでデザインすることができるんです。

こちらのカード、スーツの絵柄が1つ1つ違うのがわかりますか?

バリアブル印刷

実は、ベースのデザイン絵柄と色を用意することで「絵柄×色」を無限に自動創出ができちゃうんです。

バリアブル印刷

これを行うことで、DMにも、ノベルティとして配布するノートやポストカードの絵柄にも無限のデザインを作ることができます。1人1人違う、世界に一つだけのデザインの印刷物を作ることができます。

2. バリアブル印刷の発注、入稿データ作成の注意点

バリアブル印刷は通常の印刷物の発注とは少し異なる点があります。ここからは、発注、入稿データ作成時の注意点を、①で紹介したナンバリングやQRコードのバリアブル印刷を例にご紹介します。

●ナンバリングやシリアルコードの場合

バリアブル印刷

ナンバリングやシリアルコードなどをバリアブルにしたいときは、デザインデータに追加して印刷したいナンバーやコードが記載されたデータを支給します。
データはエクセルやCSVで作成することが多いです。

●QRコードやバーコードの場合

バリアブル印刷

QRコードやバーコードがバリアブルになるとき。これは画像データを支給するのではなくURLや番号をエクセルやCSVデータで支給していただくことになります。
ただし、バーコードの種類(JAN8、JAN13、NW-7、CODE39、CODE128)が印刷機械によっては対応できない場合がありますので、事前に印刷会社に相談することをおすすめします。

●バリアブルのフォントは?

デジタル印刷機 オンデマンド機で行う場合は、書体は特に制限はありませんが、全角文字の場合はフォントの種類によって異体字など等が無い場合があるので、注意が必要です。
このように、仕様や部数によって使う印刷機は変化しますので、フォントを指定したい場合は、仕様と部数の目安を決めた上で、印刷会社との詳細な打合せが必須になります。

3. 高速オフセットは個人情報保護方針「Pマーク」取得会社

バリアブル印刷は顧客の住所や名前など個人情報を取り扱うことも多い商材です。

高速オフセットは、新聞、広報紙誌、書籍、パンフレット、チラシなど多種多様な印刷物やウェブコンテンツを制作して、情報文化の担う企業として、個人情報を適切に管理し、保護するため、「個人情報保護方針」を定めています。

プライバシーマーク「Pマーク」を取得し、全社員に周知徹底し、運用を行っていますのでご安心ください。

高速オフセットの個人情報保護方針について

4. バリアブル印刷のお問合せは高速オフセットにお任せ!

高速オフセットでは、様々なバリアブル印刷に対応できるように多数の印刷機を保有しています。仕様に合わせて最も最適な印刷方法をご提案します!

また、印刷機それぞれに印刷職人が担当しており、お客様ごとに担当営業が付きますので、データの作り方、入稿方法をサポートいたします。

初めてバリアブル印刷を行うから、専門用語ばかりで難しいという方もご安心ください。
まずは、お気軽にお問合せフォームまでご相談ください。

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